山本優子のミスター・プリンちゃん・・・。古いマンガの後ろにある発売中マンガの紹介ページでこのタイトルを見つけ、懐かしいと思わずにはいられなかった作品です。けれども、どういうルートでこの作品を読んだのか全然思い出せません。
可能性1・友達のお姉さんにもらって自分で所有していたがなくしてしまった。
可能性2・友達が持っていたのを借りて読んだ。
可能性3・自分で持っていたけど人にあげた。
このどれかだと思いますが、まったく記憶にありません。それでも、ストーリーは少し覚えていて、ヒロインは男っぽい高校生、プリンが大好きで、フェンシング部に入っていた、という三点が印象に残っていました。そして、当時、気に入っていた作品だったということも思い出し、どーしても、どーしても、また読みたくて仕方なくなってしまいました。このマンガを捜して待つこと数か月、ついに入手しました。昭和53年りぼん12月号の付録で、大きさは約15cm×11cmの小冊子です。確かにこんな本だったような気がすると、しばらく思い出に浸ってしまいました。
そして、作品を何十年かぶりに読んでみると・・・絵のほうはところどころ見覚えがあるのですが、やはりストーリーはほとんど忘れていました。こんな話だったっけ、と思わずにはいられません。やはり、マンガって絵のほうにインパクトがある読み物なんだなと実感しました。以下、ストーリーです。
ヒロインは高校2年生の美村果林(みむらかりん)。背が高くて男っぽくてスポーツ万能。なぜか女の子ばかりにもて、あだ名はミスター。学校の女子生徒の大半が果林の親衛隊に入っている。果林には新之介という幼馴染がいて、会うといつもけんかばかり。けれども、新之介は幼い頃から果林に思いを寄せていた。
ある日、果林の父が管理人をするアパートに、新之介と新之介の姉の久美子が引っ越してくる。二人の両親はアメリカに仕事に行ってしまったので、アパート暮らしが二人には丁度いいというのである。同じ屋根の下、果林と新之介はしょっちゅう顔をあわせることになり、
トラブルが絶えない。
果林の下校ルートに、新しい喫茶店ができ、果林は友人の芽衣子と行ってみることにする。お店の名前はプリンハウス。果林には、プリンに特別の思い出があった。喫茶店に入り、果林は早速プリンを注文する。すると、「プリンちゃんじゃない?」と店のマスターに声をかけられ、果林が顔をあげると、その昔、果林のアパートに住んでいた利則(としのり)だった。利則は大学生の頃、果林によくプリンを作ってくれた。果林はそのプリンが大好きで、利則にプリンちゃんと呼ばれるようになったのだった。利則は果林が小学6年の時に引っ越していった。利則は、その時のことを思い出して、果林と別れて寂しかったと語る。果林は大好きだった利則に再会できて大喜び。そんな様子を、たまたま通りかかった新之介が見てしまい、新之介は嫉妬してしまう。
ある日曜日、果林は利則にデートに誘われいそいそと出かけていく。それを知った新之介は、果林の後をこっそりつける。そして、
デートの妨害を試みるが、最終的には失敗に終わる。
後日、果林は真面目な顔をした新之介に利則とつきあうのをやめろと一方的に言われ気を悪くする。しかし、利則と新之介の姉の久美子が結婚することを知り、果林はショックを受けるのだった。さらに、新之介も両親のいるアメリカに行くという。果林は、突然新之介が自分の目の前からいなくなってしまうことに動揺する・・・。
と、このようにストーリーを説明すると、典型的少女マンガという気がします。私の記憶の中でもそうでした。でも、読み返してみると、すっかり忘れていた数々の味付けがあって驚きました。それは、ところどころにドリフのギャグのようなシーンがあるのです。例えば、上記の記述中、下線を引いてあるところがそれです。ギャグ・シーンでは絵の感じも全く違い、まさにお笑いマンガといったところです。しかも、ヒロインの果林が絶対にありえない変った能力(?)を途中から身に付け、それが、ギャグ・シーンの中心になるのです。こんな風に、いきなり作風が変るのは当時の少女マンガのスタイルだったのか、山本優子の独自スタイルだったのかと、現在考察中です。
posted by Herbe at 14:55|
Comment(0)
|
日記
|

|